ちょっと楽しい!?アルテグラチューン!

日ごろお世話になってるリールを僕なりにチューン&メンテナンスをしてみました。

普段メインで使っているのはステラだけど実感できるほどのグレードアップが
出来ないのでのでやめました(笑)
そこで今回(次回はないと思う)使用してみたのは「SIMANO ULTEGRA」
ハッキリ言ってこのリール、大好きです。性能&コストを考えたらこれ以上満足のゆくリールはないんじゃないのかな?
ご存知だと思いますがベアリングを1個追加すればバイオマスターになるのです!
しかもベアリングは1個約¥350! いいですねぇー、アルテグラ。

今回は4個追加の計7個でべリングの数では事実上ツインパワーを上回るアルテグラを作ってみました。(ベアリングの数ではね)
ちなみに3000番クラス以上になるとピニオンギア後部にも1個付きますので計8個になっちゃいます。










 まず始めに

先ず始めに準備するもの、といっても特殊な工具はないけど5mmくらいのドリルの刃があると便利。それと小さ目の+ドライバーと紙やすり・・・

まとめると・・・
+ドライバー (#1)くらい
−ドライバー 硬貨でよいです
ドリルの刃 5mmφ位
カッター 良く切れるがいー
ノギス しっかりした物
紙やすり 細&中荒
ピンセット あると便利






 使用ベアリング

今回はNTN製のベアリングを使いました。(近所にNTNの代理店があったのでラッキー!1個から注文できるし即納OK!いい店だ)
という訳で下記のサイズを参照してください。

設置場所 サイズ 個数 NTN品番
マスターギヤ 右 7 x 11 x 3 1個 WA677ZZ
クロスギヤ 前 3 x 6 x 2.5 1or2個※2 WA673SSA
クロスギヤ 後ろ 3 x 6 x 2.5 1個 WA673SSA
クロスギヤピン用 2 x 5 x 2.5 1個 WBC2-5SSA
ピニオンギヤ 後 ※1 6 x 10 x 3 1個 WA676AZZ
※1 #3000番以上のリールに取り付け可
※2 クロスギア前ブッシュを加工しない場合は2個






 先ずは分解 (本体)

躊躇せずに思い切ってバラしましょう(笑)その時バラした順番を覚えておくと組み立てるときに大いに役立ちます。
スプール座金とスプール受けは重ねておいたほうが良いです。それからローラークラッチ(ストッパーとも言う?)は3本のボルトで固定されていますのでそれ以外のボルトは外さないでくだい。
ステラほどではないが細かいパーツが多いのでなくさないよう気を付けてくだされ。

ちなみに写真のリールは1000SDHです。ノーマルがこれしかなかったので(笑)
それから2500番まではボディーサイズが一緒みたい。
よって構造も一緒です。






 先ずは分解2 (ギア部)

上記では大まかに分解しただけでしたので大したことはなかったけど、今度はギア部の分解!ここも大したことはありません。

後部にあるクロスギヤ軸カバーを外すしてギヤを抜きます、その時スプール軸をちょっと押してやるとクロスギヤと摺動子ガイドがズルズルと出てきます。
摺動子は裏にある固定ボルトを取ると外れます。






 ベアリングの取り付け その1(マスターギア右)

このギアの取り付けが1番簡単で1番実感できるところです。
もともと付いてたプラスティック製ブッシュは反対側から突っついてやると簡単に取れますのでそこにベアリング「7x11x3」を入れます。
その時オイルスプレーを少々かけてやるといいです。

余談ですがこれだけでバイオマスターと全く同じ機能になってしまうんですよね。
この価格差の違いは何なんだろう??






 ベアリングの取り付け その2(摺動子)

ここは入れても入れなくても効果はよく分かりませんが一応入るスペースがあるので入れてみました(笑)
手順はクロスギアピンカラーを入れ替えるだけです。
ここのベアリングはステラでさえ入ってないので、
なんだかいい気分になった気がします(笑)

シールタイプのベアリングですが一応オイルは吹いておきましょう。






 ベアリングの取り付け その3(クロスギア前)

クロスギア前後にベアリング「3x6x2.5」を装着してひと通り組んで最後に前ブッシュを入れてみます。すると当然ですがクロスギア前部のベアリング分の幅だけハミ出してしまいますのでその寸法分だけクロスギアブッシュをカットします。
ここで注意しなきゃいけない事はハミ出してる部分ではなく反対側(ギア側)を寸法分カットします。






 クロスギアブッシュ前の加工

カットするときは良く切れるカッター等で切りますが切り過ぎないように注意してください。寸法分より大きく切ったらアウトです。
なるべく少なめに切って紙ヤスリ等で徐々に削っていった方が無難です。
寸法がピッタリになったら今度はベアリングがスムーズに動くようにドリルの刃で内側を削っていきます。これを怠るとベアリングの内側と干渉してしまうのでスムーズに回転しなくなってしまいますのできちんと処理いたしませう。
実際ボクもこれを怠って組み上げたら「あれ?ちっとも変わらないじゃん?」ってことになりました(汗)ベアリングの構造を分かっていれば納得すると思います。






 クロスギアブッシュの加工 別バージョン
上記とは違う方法もありますので一応説明してみます。
クロスギアブッシュ前を使用しなくてもベアリング「3x6x2.5」を2個入れるだけで簡単にグレードアップできます。しかしクロスギアが若干前に移動してしまいスプールが前後にガタついてしまい、気になる方は気になります。(ボクも気になります)
そこでクロスギア後ろブッシュを薄くカットして先ほどのように内側をドリルの刃で削って使用しました。因みに厚さは0.5mm位です。紙やすりなどで少しずつ削ればキレイに仕上げられます。内径と外径が限りなく近いワッシャーがあればいいんだけど・・・。
誰か知ってる人いますかね?










 組み立て (ピニオンギア)

3000番以上だとピニオンギア後部(黄色い矢印)にもベアリング(6x10x3)が入れられます。2500番以下はスペースがないので無理みたい・・・。
まっ、組み立てに入りましょう。スプール軸にピニオンギアを通して奥まで確実に入れてベアリングを入れて固定します。そのとき真鍮ワッシャーが付いてる場合は先に入れてから装着してください。 ベアリングを装着するとクロスギアブッシュ前も同時に固定されます。(それにしても良く出来てるなぁ)

2002/3/25 追加 
大切なこと書くの忘れてました!ピニオンギアはバイオマスター用を使用してください!
でないとベアリングとの間に隙間ができてローターにガタが発生してしまいます。
むろん2500番以下は関係ありませんが。






 組み立て (クロスギア周辺)

摺動子ガイドを後方から差し込み、奥まできっちり入ったらクロスギヤ軸カバーをボルトでしっかりと固定します。この時にピニオンギアを動かしてみたくなるんですねぇ〜。なめら〜かになってるといいんだけど。初めて組んだときはこのリールの作りに惚れてしまい、しばらくウットリ見てました(笑)良く出来てますよね?リールって。






 組み立て (マスターギア)

マスターギヤ・クロスギヤ・ピニオンギヤなどの可動部にグリスを塗ってあげます、ベアリングにはオイルスプレーを吹いてあげてフタ(ボディー左側)をかぶせてビスで止めて固定します。この時ビスは3本とも長さが違うので気を付けて下さい!






 組み立て (ロータークラッチ組その1)

ボディーがきちんと閉まったら今度はロータークラッチ組を装着します。
スプール軸に筒状の金属部品を装着します。溝の掘ってある径の細いほうを下にして装着してください。






 組み立て (ロータークラッチ組その2)

筒状の部品をかぶせるようにロータークラッチを装着し、3本のビスで固定します。この時3本のビスは平均に締めていったほうがいいです。
ロータークラッチには注油禁止と書いてありますが一応オイルを注油してみましたが今のところ問題はないようです(笑)






 組み立て (回転枠その1)

回転枠を装着して回転枠ナットで固定しますがあまり強く締めないでください。
それから回転枠受けカラーも装着するのを忘れずに。






 組み立て (回転枠その2)

ナットを付けましたらリテーナーと言うカバーみたいなものを取り付けます。
リテーナーのネジ穴と回転枠のネジ穴が重なるようにナットで締め具合を上手く調節してください。またリテーナー固定ボルトはかなり短いので強く締まるとすぐに潰れてしまいますから要注意です!






 組み立て

スプール受ケ→スプール座金3枚の順番に取り付けて、スプールを組みます。






  完 成 !

ハンドルと防水キャップ・そして本体ガードを取り付けて7BB仕様アルテグラの完成!
ハンドルを回したときのフィーリングはサイコー!!空回転してる時より実際にルアーを投げてリーリングしてる時のほうがもっと実感できると思います。
やってみたらそんなに難しくはないので皆さんもやってみては?

自分なりに考えて実行しましたのでまだ分からないことがあると思いますので「こうした方がいいよ!」とかのアドバイス等がありましたら一報ください!




 今回使ったオイル等

KUREのマリーンと高速ベアリング用と書いてあるグリス。後者はベアリング用と書いてあるけどリールのベアリングにはちょっと硬めなので使用しない方がいいかも・・・。
主にギア用のグリスとして使っています。
しかし両者の最大の長所は安いっ!多いっ!ということです。
頻繁に手入れするならこのくらいの価格じゃないと。
お勧めはもちろんメーカー純正かなぁ?高いんだけどね・・・。

最後に
リールを改造するとメーカーの保証&修理が受けられないかもしれません!
あくまでも自己責任において実行してください。
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